屋久島の土壌は花崗岩から成り立っています。そのため、極端に栄養が少なく、成長が遅くなることで、木目の詰まった屋久杉が形成されました。
また、屋久島は年間を通じて雨の多いのが有名で、「月に35日も降る」といわれ、その膨大な雨量に耐えうるべく、防腐・防虫・抗菌効果のある樹脂を豊富に蓄えました。
屋久島が台風を避けがたい位置にあることも過酷な環境を語る上で欠かせません。
植物が生きる上で、恵まれていない環境下だからこそ、時間をかけて生育し、腐らないように樹脂を貯めて、雨風に耐え忍んだからこそ、目の詰まった美しい木目と香りを手に入れました。
風雨に耐え抜き数千年息づいている神木・屋久杉の生命力は「長寿」の代名詞ともなっており、厄が過ぎる「厄過ぎ」という語呂の良さもあり、縁起物とされております。